Preservation

保 存 処 理

トレハロース含浸法

-木質遺物の保存処理-

 

 遺跡から出土した木製品は内部の水分が蒸発することにより、割れ・収縮などの変形が起こります。また長期間水浸かりの状態にしておくと、より腐朽が進んでしまいます。そこで保存処理を施すことで、遺物を半永久的に保存することが可能になります。

弊社では、その方法としてトレハロース含浸法を用いています。

 

・トレハロース含浸法とは

 木製品や種実内部の水分をトレハロース水溶液に置き換え、結晶化させることで保存する方法です。

 

・トレハロース含浸法の利点

 トレハロース含浸法は、微生物に侵されにくい非腐朽性の性質を持ち、熱安定性にも優れています。またアリやシロアリによる食害の危険性もありません。さらに従来の保存処理法と比べ、含浸期間が短いうえに安価であり、その仕上がりは遺物本来の色調に近く、鮮明に加工痕が残ることも特徴といえます。

 また弊社では糖アルコール(ラクチトール)含浸法からトレハロース含浸法に移行することで、より安定性が増し、設備が整っていない環境下でも処理後遺物が保管できるようになりました。

 

・保存処理対象遺物

 木製品(木簡・下駄・漆椀・杭ほか)、炭化米(集塊)、炭化材、種実(堅果類・毬果類ほか)など

 

 ※樹種同定の結果表のみであれば、保存処理に無料でお付けできます。

是非、ご相談ください!!!